夏の熱こもり
小河原建設 住宅事業部の佐藤です。
牧場の一角
こんにちは。中野区工務店 小河原建設 住宅事業部 設計の松永です。
いかがお過ごしでしょうか。
私は、広島県に親戚が住んでおり、親戚のもとを訪れる際、よく訪れる牧場があります。
この牧場の一角に、写真のような小さな建物がありますが、これは何で作られているか、お分かりになりますでしょうか。
これは、土嚢袋に土を入れ、それを積み上げ作られるアースバック工法という方法で建てられたそうです。
中に入ると、壁面にワインのボトルが埋め込まれている場所があり、ステンドグラスのように光を通していました。
この工法はイランの建築家の方が考案されたそうです。世界に目を向けると、面白い建築が色々ありそうです。
(写真:上ノ原牧場 カドーレ HPより)
左官材 ビオセラ
中野区の小河原建設 石田です。
自然素材のひとつ、高千穂シラスの内装左官材「ビオセラ」をご紹介致します。
こちらの製品は、火山灰シラスが原材料の100%自然素材のものとなります。
いわゆる化学物質0となります。安心できますね。
自然素材の風合いや色合いが楽しめ、この仕上げで囲まれた部屋に居ると
包まれたような温もりのようなものを感じます。
消臭機能や調湿機能もありますので、余計にそう感じるのかもしれません。
又、シラス成分中の酸化還元反応により、悪臭や有害物質が軽減されるそうです。
つまり空気清浄機の役割となります。
天然の空気清浄機なんて嬉しい限りです!
色合いのご紹介です。
カラーバリエーションは5色、展開されております。
いかがでしょうか! どれも柔らかい風合いのものですね。
高千穂シラスさんが、自然界に存在し人間が本能的に美しいと感じる色、インテリアに合う色を開発し、つくられました。
左官材特有の仕上げも面白いものです。
以前にご紹介させて頂きました、シラス外壁材「そとん壁」同様、塗り方によって違う表情が出てくるのも面白いものです。
左上から横に順番に「やまなみ仕上げ」「なで切り仕上げ」「ソフトヘアライン仕上げ」「コテランダム仕上げ」「アラバケ引きヘッドカット仕上げ」となります。
お部屋のイメージに合わせ、アクセント感覚で選んでも良いと思います。
自然素材を十分に感じられる、そして壁紙には無い風合いをぜひお楽しみ下さい(^^)/
キッズフェスタ開催
こんばんは。
中野区の工務店、小河原建設の谷内です。
4/15(土)、4/16(日)の2日間、TRC東京流通センターにて、『キッズフェスタ2023』が開催されます。
子どもの福祉用具展という事で、障害を持つお子様や、そのご家族様のお役立ちになる商品の展示会となります。
車椅子、バギー、座位・立位の保持具、階段昇降機、スロープ、移動用具等、日常の生活の支えとなるものを、実際体験しながら見る事ができるとても貴重なイベントです。
毎年、関東近郊のお客様に見に来ていただき、にぎわっておりますので、今年も沢山のお客様にご参加いただけるのではないかと思われます。
弊社が加盟してる、『NPO法人 ケアリフォームシステム研究会(以下CRS)』も今回のイベントに参加し、障害をお持ちの方、又、介助するご家族様に対する住宅改修のアドバイスを行います。
CRSに加盟する工務店が今までに施工した、事例を通して、水廻り(トイレ・浴室)のリフォームであったり、外から室内までの間にある、さまざまな段差の解消の仕方、障害の程度にもよりますが、お子様の自立(律)を応援する改修や、介助するご家族様の負担を軽減する等、とても参考になるものを、お見せできる機会となります。
現在、お困りの方、又今後の参考にしたいという方は、是非遊びにきていただければと思います。
冬の窓はストーブ
レゴの家
こんにちは。中野区工務店 小河原建設 住宅事業部 設計の松永です。
突然ですが、みなさん、レゴで遊んだことはありますか。
私は、幼い頃、レゴで小さなお家を作るのが好きでした。
10年以上前のお話になりますが、イギリスで本物のレゴの家が作られたことがありました。
レンガを積み上げて家を作ることができるのなら、レゴでも本物の家を作れるのではないか、と考えたことが着想のきっかけです。
カラフルな外壁で350万個のレゴが使われました。
このレゴの家の建築には、設計事務所や、構造設計の方も関わっており、
34個のレゴを8層積み上げた枠状のものを基本単位として組み上げていきました。
実際にレゴを積んでいく作業にはボランティア2000人が参加。約6週間かけて作られました。
窓には、透明なレゴがはめ込まれ、光を部屋の内部まで取り込みます。
多くの方が関わり実現した、レゴの家ですが、現在はもう取り壊されてしまいました。
でも、このレゴの家を知ったとき、幼い頃の夢が実現したようで、何だか、嬉しい気持ちになりました。
レゴの家ではありませんが、建築の巨匠 ル・コルビジェやフランク・ロイド・ライト、ミース・ファンデル・ローエの作品もレゴになっています。
ご興味がある方はお作りになってみてください。
(写真・イメージ・参考:atelierone、Barnaby Gunning Studio Ltd. 世界のわくわく住宅)
そとん壁 かき落とし仕上げ
中野区の工務店、小河原建設の石田です。
本日は高千穂シラスさんのシラス外装材のそとん壁について書かせて頂きます。
シラスとは、2万5千年前の巨大な火山噴火によって、マグマが噴火と同時に冷やされて火砕流となり堆積したものです。
シラス外壁材・そとん壁は下塗り材(10mm)と上塗り材(8mm)の2層構造になっております。
下塗り材は超微細なシラス粒子で構成しております。
水蒸気の細かい粒子は通しますが、雨水の大きな粒子は通さないので、防水性に優れ、また調湿性もよいものとなっております。
自然界に存在する安全な素材であり、更にこの多孔質のシラスの成分により耐久性や断熱効果にも優れております。
カラーも10色、仕上げも7パターンありますので、自分好みの仕上げを楽しむことができます。
その仕上げのなかで「かき落とし仕上げ」というものがございます。
これは上塗り材が硬化する前にワイヤーブラシなどでかき落としていきます手法のことです。
弊社のモデルハウスもこのシラス外装材・そとん壁のかき落とし仕上げを採用しております。
上品さと色合い、そして趣があり、とても美しいです。
弊社モデルハウスです。
少しごつごつしている壁ですが、平面的でないので壁自体に奥行感と趣が出ています。
更に専用のブラシを使ってもう少し趣のある壁仕上げになる手法もあります。
こちらは一条波仕上げです。線をひいたような仕上げです。
これよりも更に太い仕上げパターンもあります。
こちらは三条大波仕上げです。
このような仕上げをすると、建物が豪華に見えてきます。施工も大変ですが!
その建物にあった仕上げを選んでいき、自分だけの家をつくっていけたら最高ですね。
外装仕上げもぜひ楽しんで選んでみて下さい。
Ua値で最近思う事
こんにちは。中野区の工務店、小河原建設の谷内です。
2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けて各業界温室効果ガス排出量を削減するため、様々な取り組みが行われています。
住宅業界でも、 建物の断熱性能を高め、夏場・冬場の冷暖房に係るエネルギー消費量を減らす努力をしたり、太陽光パネルを設置し、発電した電気を使用できるようにする等、各社いろいろな取り組みをしています。国を挙げて取り組んできていることもあり、現在の住宅は、数10年前の建物に比べ、夏涼しく、冬暖かい住宅がだいぶ増えてきています。
弊社でもUa値0.46W/㎡K(G2グレード)を目標に住宅の設計をしています。
私も日々、温熱計算をしておりますが、計算していて最近思う事があります。
各メーカーの断熱材やサッシの性能も昔と比べて格段に性能が上がり、どの工務店やハウスメーカーも断熱性能の数値的には差がなくなってきていると感じます。しかし考えてみると、Ua値とはあくまで机上の計算で数値を出しているだけで、実際現場で、計算通りの断熱の施工がされているか?また、断熱欠損なくしっかりとした施工がされているのか?
建物の断熱性能はやはり現場力によって決まるのではないかと感じています。
良い施工をするためには、そこで働く職人さんの技量もそうですが、施工のしやすい環境が常に整えられているかが重要です。弊社は『現場きれい』を徹底し
職人さんが良品質施工できる現場を整えることで、品質を確保できるようにしています。
現場がきれいかどうかで、出来上がる建物の品質が変わってきますから、断熱性能にも少なからず影響あると思います。これから住まいづくりを考える方はそういう観点で施工会社選びをしてみるのもいいと思います。
自宅リフォームについて②
東京中野区の工務店:小河原建設 住宅事業部 佐藤です。
自宅のリフォームで気に入っているところのひとつにキッチンのパントリーがあります。
キッチンは裏導線が大事といいますが、裏導線はとれなかったので、かわりにパントリーを作りました。雑多なものを置くスペースを作ったところ、すごく使いやすいです。
はじめのプランは対面キッチンのみでシステムキッチンの後ろにカップボードをとるしかスペースがなかったのですが、建物の全体の奥行きが4間半あり、敷地の北側に高さ2m弱の擁壁があるため、奥になればなるほど暗い雰囲気になっている建物でした。もともとキッチンはそこにあったのですが、なんとなく陰気な感じでその隣にダイニングテーブルを置くスペースがあったのですが、どうにもそこでご飯を食べる気にならない。リビングもなにか間延びしていて中途半端でどこにいたらいいのかわからないような空間。どうしたものかと何パターンもプランを検討していました。
悩んだ末、対面キッチンのカップボードの裏にパントリーを設けました。パントリーを作るのにはスペースが少し足らなかったので、出窓のように壁を250くらい外に追い出し、無理やり棚収納スペースを作りました。そうすることで、キッチンもダイニングスペースも丁度よい位置関係に納まり、パントリーには雑多で引き出しにも開き収納にもいれられない中途半端なものたちを収納できる影のスペースを作ることができました。
その結果、キッチンやリビングからは見えないし、でも大容量でとても使い勝手のいい収納スペースができました。影の収納!素晴らしい°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
住宅事業部 佐藤
建築視察 猪股庭園
東京中野区の工務店:小河原建設 住宅事業部 佐藤です。
先日、設計のスタッフ全員で「いい建築を見て目を肥やす」という目的で建築視察に行きました。今回はそこで見たもの、感じたことをご紹介したいと思います。
今回見学したのは世田谷区にある猪股庭園。こちらは (財)労務行政研究所の理事長を務めた故・猪股猛氏ご夫妻の邸宅として建てられたものです。
樹木で覆われた広大な敷地(560坪)に建つ、約110坪の床面積をほこる猪股邸は、昭和初期に活躍し、文化勲章を受章した巨匠、吉田五十八の手により設計された近代数寄屋の建物です。
旧猪股邸は私たちがいつも過ごしている家よりかなりゆったりとした造りの大きな平屋建ての住宅でした。この庭は散歩するだけでなく、建物は四季折々の庭を室内から楽しむ様々なしかけのある建物でした。
玄関を入って居間の入口をくぐり、左に目をやると、最初に飛び込んでくるのが大開口から見える庭です。3間近くある開口部は建具がすべて壁の中に引込まれ、室内と庭が一体化するつくりで、雪吊りという松の木に積雪対策をしていたのですが、まずその大きさに圧倒されました。雪吊りとは雪が樹木(松の木)の枝に積もって折れないよう保護するのが役割の人工物ですが、その様子が巨大な絵を見ているようで圧巻でした。ガイドの方によるとその大開口はちょうど座った時に庭がよく見えるようになっていて、たたきや、屋根の出など計算されて作られているとのことでした。
大きな見せ場の開口の後ろには箱庭があり、その横にはご夫妻の食事をするテーブルと椅子が置かれていて、大きな庭と小さな庭もちょうどいい感じに目に入るテーブルの高さを64cmと低めに設定することで、重心を下げていて、座ってとても居心地がよかったです。天井の高さは2.79mとかなり高かったですが、居間は空間が大きいのでちょうどよく、高すぎる感じはしませんでしたし、重心を下げていたので、大きな空間だけれどもとても落ち着ける空間になっていました。
書斎は基本座っているので和室と同じように重心はかなり低めになるようにつくられており、作り付けの収納のカウンターの高さも他と同じ64cmでした。一般的にテーブルや棚は700センチかそれ以上のものが多いのですが、計算されて作られていました。
枠や建具は吉田五十八特有のディテールですべて斜めにカットされていて枠を細くシャープに見せていました。その斜めの部分に枠を合わせるというとても難しい納まり、こだわりの納まりが随所にありました。
それ以外にも細かいディテールや工夫がたくさんありました。
例えば、書斎にある掘りごたつは、通常は床の中にこたつがはまり込んでいるのすが、取り出して、設置するのに床の中から足受け回転て出てくる仕掛け。
コーナー窓の雨戸は占めてみると行き過ぎることなく、ちょうどいい位置でぴたっと止まるようになっていた。建具の後ろをみると、ちょうどいい位置のところで木製の落としが落ちるようになっている。
↑玄関の床が浮いてる。中をのぞくと金物で持ち出している。
随所に工夫や、ストーリーが考えられていて、その効果を出すためにアクロバティックなことをしているのですが、心地の良い空間をつくっており、それが気にしていなければ全く気が付かない、でもなんかいいよねと感じる。そこがとてもすごいと思いました。
また、庭園にある樹木はすべての季節で楽しめる樹木が植えられていて、すべての樹木や草や苔などが書き込まれた図巻のような造園計画の図面があり、確かに量の差はあるが、四季すべてにわたって植物が楽しめる計画になっていました。
この建物は現在は世田谷区に寄贈され無料で公開されています。
お近くへ行かれる際は是非立ち寄って見られたらいかがでしょうか。極上の空間を楽しめますよ。
住宅事業部 佐藤