床材 コルク
小河原建設の石田です。
今回の暮しのコラムは「コルク」を題材にお話しをさせて頂きます。
コルクというと、ワインの栓を始めに思い浮かべるかもしれませんね。床材でしたら、柔らかい素材のもの、足の衝撃が少なくてすむ…という印象です。
コルクの生産は、地中海沿岸に生息している「コルク樫」の樹皮からつくられます。樹齢20年を過ぎた樫の木から、表面を剥がし、その皮を乾燥・加工します。
このように削りとるのですが、約10年程度でもとに戻り、樹齢としては約200年とのことです! 1本の木から15~20回採取でき、なんとも丈夫で頼れる木なのです。
主にポルトガルで生産されますが、採取するには決められた規則があり、法律で守られているそうです。資源保護という観点からも高い評価を受けております。
物をつくるのに木を切り倒すという作業ではなく、そのまま木を残し、自分で再生してくれるなんともエコロジーな植物です。環境にも良いですね。
コルクが衝撃を和らげてくれるのは、微細な気泡による弾力性があるためです。その弾力性を生かし、コルクタイル、コルクシートが床に使われます。又、防音材や断熱材として使われている商品もあります。
そして、身近なところでは掲示板です。いろいろなものを貼りたいけれど、壁はあまり傷つけたくない時によく使います。私もポストカードを沢山貼るのに使ってました。他にはコースターやコルクの玩具などもありますね!
コルクも使い方次第で、様々な場面に活躍できる素材の一つです。これからもっと、自然素材でエコロジーな、優しく強いコルクに注目していきたいと思いました。
卵の殻から‥
中野区の工務店、小河原建設の石田です。
以前にも卵の殻を利用して作られている、機能性塗料エッグペイントをご紹介させて頂きましたが、こちらの商品も同じく卵の殻をアップサイクルしたビニル床タイルになります。
東リさんから出ているものでして「バイオミックストーン」という商品です。ビニル床材はオフィスや店舗、時には住宅にも使われています。
卵の主成分がビニル床材の主原料として使用される「炭酸カルシウム」であることに注目され、バイオマス由来のタイルが誕生しました。
卵の殻そのものを意匠表現に生かしていて、白玉と赤玉の卵の殻が不規則に混ざり合っているというものです。
白と赤で、ほのかにどちらもピンクっぽい感じがしますか⁈
莫大な卵が日々消費されていて、その殻も莫大な量となります。
本来なら捨ててしまうものですが、捨てるには惜しい殻をアップサイクルし、商品となり、その結果環境にも役立ち、更にデザインも良いなんて素晴らしいですね。
それでは気になった柄をご紹介致します。
「コージーホワイト」 控えめな白ですが、柔らかく日差しを浴びて伸びをするような優しい色合いに感じます。
「タスクブラック」 こちらも控えめな黒という印象です。少し濃い色を貼りたい時には、抵抗なく貼れるように思います。かつ、お洒落な床に仕上がりそうです。
「フロンティアグレー」 波打っているように1枚1枚模様が違うようにも思え、印象深い柄だと思います。広い空間に貼ってみたいものです。
自然の風景のような独特の質感を表現されたということ。まさにその通りのデザインだと思います。
環境に考慮した注目の商品です(^^)/
再生材の壁紙
中野区の工務店、小河原建設の石田です。
内装材のメーカーであるリリカラさんの商品の一つ、個性豊かな壁紙をご紹介させて頂きます。
素材と製法にこだわり抜いた、高級感のある壁紙となります。
新商品ということもあり、私もまだ実際にはその良さを見てはいないのですが、SDGsを意識したこれからの時代の壁紙ではないかと思い題材に選んでみました。
こんな材料で出来ているのだ!と楽しみながらご覧になってください。
☆オーガンジーの小さな端材を再利用…LMT-16005
製品の製作過程で出た端材を再利用したものとなります。オーガンジーを重ねているので、独自の風合いが出ており、高級感が漂います。
ホテルのロビーやリビングのアクセントなどに使えたらと思います。これを貼れば他に装飾品は要らないかもしれません!
☆木紛を配合したもの…LMT-16011、LMT-16256
素材感がでるもの、立体感が感じられるものとなっており、貼ると包まれるような心地よさが感じられそうです。
色合いも温かみのあるものなので、木目の家具との相性も良さそうです。
☆コーヒーの搾りかすが入っている!…LMT-16009
アクセントにコーヒーの絞りかすを入れたというものです。
コーヒーを飲むと捨ててしまう絞りかすを、捨てずに柄のポイントとして壁紙に使用するなんて、コーヒー好きには嬉しいちょっとユニークな商品です。
コーヒー色というところでしょうか。
☆ペットボトルからリサイクルした壁紙…LMT-16001
飲み物のペットボトルからつくられたものに相応しい、綺麗なブルーの壁紙です。
緯糸にペットボトルのリサイクル糸を使用しているそうです。織物生地のようにも見えますね。
寝室などのリラックスできるような場所に使いたいものです。
☆和紙の壁紙…LMT-16158、LMT-16150
優れた調湿・保湿性といった天然素材ならではのメリットがあります。
不揃いに並んだ繊維が光を乱反射させ、やわらかい表情の明るさをもたらします。これは和紙壁紙の特徴でもあります。
光と同様に音も分散させる効果があるため、雑音を抑え、やわらかな音響環境も実現することができるとのことです。
こちらの和紙壁紙は、カジュアルな色合いが使いやすそうなものです。
今回ご紹介しましたものは、価格自体も高く、かつ施工も難易度が高いものとなります。
材料の素材感が出るものは、どうしても扱いにくくなるというデメリットがございます。
それでも他とは違う1点ものをぜひ使いたい!という方には、検討材料の一つとして加えて頂けたらと思います。
更に環境にやさしい、地球にやさしい商品を使っているんだという誇りを持つこともできますから!
リリカラさんのショールーム展示が始まったら、私も見に行って参ります。
ご興味のある方は、ぜひぜひご覧ください。
イカのトイレ
こんにちは。中野区工務店 小河原建設 住宅事業部 設計の松永です。いかがお過ごしでしょうか。
今回の暮らしのコラムも、以前に引き続き、渋谷区の公衆トイレのお話をさせて頂きます。
訪れたのは、JR恵比寿駅から3分程のところにある恵比寿東公園。タコの遊具が印象的な公園です。
この公園のトイレは、建築家の槇文彦さんが手掛けられました。幕張メッセや代官山にあるヒルサイドテラスなど設計された方です。
こちらのトイレは真ん中に木があり、その回りにトイレが配置され、幕のような屋根が掛かっています。
洗面台は、通常の高さで設置されているものと、低めに設置されているものがあり、お子様も使いやすそうです。
公園の遊具側には、ベンチが設けられており、一息つくことができます。
訪れた際、裏側から入ってしまったため、最初、どちらが女子トイレでどちらが男子トイレか分かりませんでしたが、心地のよいトイレでした。今まで渋谷区のトイレ3か所にお邪魔しましたが、私はこのトイレが一番好きでした。
このトイレ(「The Tokyo Toilet」恵比寿東公園トイレ)のHPを見ると、3Dのパースが見れます。よろしければ、ご覧になって下さい。
そして、弊社でも3Dのモデルハウスを公開しています。
https://www.ogawara.co.jp/lineup/
こちらも、ぜひ、ご覧になってください。
ヒノキ 桧・檜
中野区の工務店、小河原建設の石田です。
前回の私のコラムでは「杉」がテーマでしたので、今回は「桧」にしようと思いまとめてみました。
ヒノキ(桧・檜)は常緑針葉樹となります。これは、年間を通じて葉を一斉に落とす時期がない木で、基本的には針状の細長い葉、あるいは鱗状の葉を持つものです。
このような葉っぱです。比較するために杉の葉っぱというのはこちらです…
杉の葉っぱと比べるとヒノキの方がボッテリしていて、丸みを帯びているように見えます。
こちらの針葉樹とは、日光を求め上へ上へと高く伸び、他の木々と競争をしながら光を得て光合成を行い成長します。
そして葉が写真のように針状なので、もともと光合成ができる面積が少ないのが特徴です。ですが、葉の裏からの水分の蒸発が少なくてすむので、水やエネルギーを蓄え続けることができるそうです。なので、葉と落とさずに乾燥時期の冬を過ごすことが出来るとのことでした。
逆に落葉樹は、春に薄い葉を展開 し、素早く光合成を開始して秋には落葉します。葉を枯らし落とす事で、木の中に水を貯え冬に備えていきます。
こちらは落葉樹の葉っぱです。
光をたくさん浴びることができるように葉を広げていくのでしょうか。6月の新緑の季節は、落葉樹は生き生きと葉を広げて綺麗に大きくなっていきます。
このような森林の木々からは「フィトンチッド」という香りが漂い、私たちに癒しの効果を与えてくれます。ヒノキからもふんだんに香り、リラクゼーション効果を多く得られます。
実はこのフィトンチッドの香りというのは、木々が有害な微生物や昆虫から身を守るためにつくられた物質なのです。葉から放出されているそうです。
消臭・脱臭効果、殺菌・防腐効果もあるので、食品の鮮度を保つために私たち人間にも使われております。
例えば、おにぎりを木の皮で包んだり、ササの葉やシソの葉を使った笹団子や柏もちなどです。
食べると香りも漂い、さらに食欲がわくような効果もありますね!
ヒノキといえば構造材という印象もあるかと思いますが、なんといっても強度が抜群にあります。その特徴として、伐採してから200年間は少しづつ強くなっていき、その後、1000年かけて伐採当初の強度まで下がっていくそうです。約1200年後でも伐採時と同じ強度を保っているなんて驚きですね。
材木強度を示す指標の一つにヤング係数Eというものがあります。この値が大きい程、強度があるといえるもので、つまりたわみにくく、横架材に適していることになります。
一般的な杉はE70~100程度のものが多く、桧はE80~110程度となるそうです。強さは形状なども関係してくるので、これだけでは判断しにくいのですが、ヤング係数の数字上においてはヒノキ強し!といったところでしょうか。
だからヒノキは神社・仏閣によく使われるのですね。
最後に、日本三大美林の木曽ヒノキ、日本三大人工美林の尾鷲(おわせ)ヒノキのご紹介です。
木曾ヒノキ
尾鷲ヒノキ
どちらも山の急傾斜でやせ地の環境で育っており、成長が遅くなるので、その分年輪が細かくなっていきます。
年輪が緻密になるということは、耐久性が高く、強度もあり狂いの少ない高級建材になるということです。
ヒノキのすばらしさを改めて感じ、今後もヒノキに触れていきたいものです。香りの良いですしね!
それにしても、早くこの杉とヒノキの花粉シーズンが終わりますように…香りもまともに嗅げません!(+_+)
恵比寿駅前トイレ
こんにちは。中野区工務店 小河原建設 住宅事業部 設計の松永です。いかがお過ごしでしょうか。
前回、暮らしのコラムで、渋谷区のトイレのお話をさせて頂きました。
今回も、渋谷区の公衆トイレを見てきましたので、ご紹介したいと思います。
今回訪れたのは、JR恵比寿駅西口のすぐ近くにあるトイレです。
駅前のためか、利用される方も多い印象を受けました。こちらのトイレはクリエイティブディレクター 佐藤可士和さんが手がけられました。
極端に目立ちすぎない入りやすく、使いやすい佇まいを意識してデザインされたようですが、確かに、周りに馴染んでいる、主張しすぎていない感じがしました。
また、トイレの出入り口の周りを横格子が囲っており、周囲の人から、トイレに入る姿が見えづらくなっています。人の多い駅前ですが、利用者に配慮されていると思いました。
一方で、最初、パッと見たとき、どこを使えばよいのか、すぐ分かりませんでした。トイレの配置を見て確認し、中に入りましたが、プライバシーと視覚的な分かりやすさの両立は、難しいのかもしれません。
トイレは個室が5つあり、全て男女兼用です。
一部のトイレは、ベビーベットがついていたり、オストメイト用の仕様になっていたりと、様々な方が使用しやすい造りとなっています。
男女兼用トイレは、賛否両論あると思いますが、利用されている方は、男性の方が多い印象を受けました。女性ですと、抵抗感がある方もいらっしゃるかもしれません。
今回のトイレは、個人的には、トイレの個室というより外観が素敵なデザインでした。
皆様も、よろしければ、ご覧になってみてください。
杉
中野区の工務店、小河原建設の石田です。
「暮しのコラム」にて主に自然素材のことを書かせて頂いておりますが、今回は建築用資材、フローリングにも使われている杉について調べてみました。
杉は誰でも知っている木であります。というのも本州北部から南にかけて分布しているので、見かけることも多いということです。北は秋田杉、南は屋久杉というように、よく耳にする名前もありますね。
建築資材では柱によく使われておりますが、その特徴は… 柔らかく加工しやすい、軽い、粘り気があるといったものとなります。
そして真っすぐに伸びるため扱いやすい面もあるそうです。確かに杉の木を思い浮かべると、直線でスッとした姿勢の良い木という映像が思い出されます。
その杉のなかで、美しい杉「吉野杉」があります。吉野杉は年輪幅が細かく、均一で、白っぽく材木も綺麗!です。
この杉は日本三大人工美林の一つです。奈良県の吉野スギ 、静岡県 の天竜スギ、三重県の尾鷲(おわせ)ヒノキとなります。
天然の日本三大美林は、青森ヒバ、秋田スギ、木曽ヒノキです。天竜杉は中心部分の赤みが多くて粘り強いもので、秋田杉は木目が細かく強度に優れ狂いが少ないものとされております。秋田の曲げわっぱのお弁当箱は工芸品で有名です。
もうひとつ、弊社でも取り扱いのある日光杉をご紹介します。
日光・鹿沼には人口造林の歴史が古く、あの日光東照宮造営の時期に参道として、日光杉並木が造林されたのも有名です。
やはりこの杉も脂分が多く、粘り強いのが特徴です。艶があり、美しい見た目から家具や建具などにも用いられております。
良い木を採るには、森林の保護活動もしなければなりません。
正しい伐採をし、整備をして、新しい命の芽を育て循環していくことが本当に大切だと思います。
地球温暖化が進む中、その防止対策として良い木が育つ環境をつくり、それによって自然に助けられることで、私たち人間も良い成長をしていきたいものです。
この春の花粉症が終わったら(+_+)、山に行くのを楽しみにしています!
住宅の隙間【C値】について
設計の佐藤です。
住宅の性能で断熱性能はとても一般的でご存じの方も多いとは思うのですが、もうひとつ、C値と言うのを聞いた事がありますでしょうか?これは断熱性能と合わせてとても大事な値のひとつです。
C値とは建物の隙間相当面積といい、「家にどれくらいすき間があるのか」を現わした数値です。 C値の計算方法は、住宅全体の隙間の合計面積÷延べ床面積です。 建物に空いている隙間を1平方メートルあたりに存在するすき間の面積で示した値で表しています。 つまりC値が小さいほど、すき間が少ない高気密な家ということになります。
断熱性能がよくても隙間があると本来の断熱性能が十分に発揮されません。そのため工事の際はかなり色々なところに気を使って隙間をふさぐ工事をします。
高気密をうたってない建物のC値は10㎠/㎡前後ですが、高気密住宅では1㎠/㎡以下の建物も多いです。
西参道公衆トイレ
こんにちは。中野区工務店 小河原建設 住宅事業部 設計の松永です。
いかがお過ごしでしょうか。
みなさん、渋谷区の公衆トイレをお使いになったことはありますか。
渋谷区では、建築家やデザイナーが公共トイレを手がけるプロジェクト「THE TOKYO TOILET」を実施し、昨年3月末までに、17カ所のトイレが設置されました。
そもそも、なぜ、このプロジェクトが行われたかといえば、トイレは、日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴ですが、公衆トイレは汚い、臭い、暗い、怖いといったネガティブなイメージがあり、利用者が限られています。そこで、誰もが性別、年齢、障害を問わず、誰もが快適に使用できるトイレを作ろうということで、この企画が始まりました。
先日、このプロジェクトで建てられたトイレの一つを見てきましたので、ご紹介させて頂きます。
訪れたのは、「西参道公衆トイレ」代々木にあるトイレです。建築家の藤本壮介さんがデザインされました。
道路にポツンと公衆トイレがありました。夜に行きましたので、中から、あたたかい光がこぼれています。
手前の壁が低くなっている部分には、蛇口が設けられており、中央部に向かい、水が流れます。個室の中でも、手が洗えるようになっていましたので、どこまで利用する方がいらっしゃるか、分かりませんが、コミュニケーションが生まれそうな場でした。
少しわかりづらいかもしれませんが、トイレは写真のような配置になっています。手前側から、多目的トイレ、女性トイレ、男性トイレと並びます。
外観もそうですが、トイレの個室の壁も角が無く、曲面になっています。天井は間接照明で、女子トイレの鏡は丸型のものでした。角張っている部分が少ないせいか、優しい印象のトイレでした。
藤本壮介さんは、有名な建築家ですが、私はまだあまり作品に触れたことがありません。他の作品も見てみたいと思いました。
彼は、建物の内と外をはっきりとさせる壁や天井といった建築の基本的な要素を曖昧にすることで、自然と構造物がナチュラルにつながる「森」のような建築をつくりたいと言っています。
このトイレでも、その要素を感じられたような気がしました。
ご紹介したトイレ、代々木 3-27-1 にございます。
よろしければ、近くを通られた際、お使いになってみて下さい。
無垢のフローリングのお手入れ方法
住宅事業部の石田です。
弊社は中野区の自然素材の家をつくる工務店でして、事務所内にショールームが併設されております。
その床は無垢のフローリングが数種類(杉、バーチ、サクラ、パイン、そしてオーク!)貼られているのですが、先日その床を丁寧にお掃除する機会がありました。
冬という乾燥している季節柄か、目地の隙間が結構あいていたように思われました。
暖房器具の影響もあるのかもしれません。
※夏の湿気が多い時期は、逆に膨らんで隙間が目立たなくなります。
掃除機や雑巾を使い、社員の数名で行いましたが、無垢の木とあって、掃除方法はこれで良いのか
少し悩むところがありました。
そこで、今一度無垢のフローリングのお手入れ方法を探ろうと思い、様々な記事を読み、簡単ですがまとめてみましたのでよろしければご覧になって下さい。
その前に…フローリングには、傷や汚れ防止のために塗装を行います。
主には「オイル塗装」と「ウレタン塗装」があります。
その特徴として
オイル塗装:木の内部に浸透させて保護する塗装 →木の肌触り、質感を感じられる
ウレタン塗装:表面に固い塗膜をつくるコーティング塗装 →傷やシミがつきにくい
無垢のフローリングは、何といっても調湿性能と足触りの良さといった大事な特徴があります。
その特性を生かした塗装はオイル塗装ではないかなと思っております。
弊社も標準仕様には無垢のフローリングを取り入れており、このオイル塗装仕上げをしています。
そのオイル塗装のお手入れですが、
塵やホコリには →掃除機で取り除く、雑巾やドライ系のフロアワイパーでの拭き掃除を行う
落ちにくい汚れには →サンドペーパーでこすり、表面を薄く削る 新しい面が出てくるので、出来ればまた浸透性オイルを塗って保護してあげる
凹みには →キズに水を数滴垂らし、蒸らしたタオルを乗せ、無垢材に蒸気を吸わせ、膨らませて目立たなくさせる
といったものになります。
そして、やってはいけないNGなこととして
「水蒸気式のクリーナーは使用しない 膨張や毛羽立ち、白濁の原因となる 塗料も頻繁に塗るとべたつきの原因となり、汚れが付着しやすくなるので注意する 年1回で十分とのこと」
※弊社のショールームの床もずっとお手入れはフロアワイパーのみです。
それでも綺麗ですので、あまり神経質にならないでもよいのかなというのが正直なところです。
無垢のフローリングって、軽微な汚れやキズなら自分で直すことができます。
無垢が経年で色が変わっていったりキズや汚れが増えていくのは、自分が年をとって変化していくのと同じなのかなと考え、相棒として共に生活していくのは楽しいものではないでしょうか。
木って面白いですね!