カーボンニュートラル
こんにちは。中野区の工務店、小河原建設の谷内です。
世界的にカーボンニュートラルに向かう動きがある中で、日本も2050年カーボンニュートラル目標が掲げられ、そこに向けての動きが活発になってきました。
地球温暖化防止のため、私達 建築業界でもCO2吸収作用の高い木材を使用した建物を建てて行こういう法改正の流れが強くおしだされています。
今まで木造の建物というと、住宅が一般的でしたが、2010年に『公共建築物等における木材利用の促進に関する法律』が定められ、低層の建物は『木造化』、中高層の建築は『木質化』する法律も出てきております。都市部では燃えない建物を建てるため、鉄骨造やRC造が選ばれることも多かったわけですが、これからはさまざまな建築に木が多様されることが増えてくることになると思います。
- 住宅・建築物における木材利用には次の3つの意義
①森林による二酸化炭素の吸収作用の保全と強化
②二酸化炭素の排出と抑制等
③山村その他の地域経済の活性化
※都市(まち)の木造化推進法(脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木造の利用の促進に関する法律)§3基本理念より
- 上記の意義等を踏まえ、建物の木材利用促進に係る次の法律が近年改正
・都市(まち)の木造化推進法(R3年度改正)
→法律の対象が公共建築物から建築物一般に拡大
・建築物省エネ法及び建築基準方(R4年度改正)
→木材利用促進のために防耐火規制を合理化
ただ、木材をただ使うだけではなく、森林の木を『伐って、使って、植える』という森林の若返りをすることでCO2の吸収作用の保全と強化ができるとの事なので、今まで海外の輸入材に頼っていたものを、これからは地域材の活用を積極的に行っていくことが重要課題となってきます。
いずれにしてもこれからは、木造の巾が広がってきますので、都市部での木造建築がみられることも増えてくると思います。
以上、住宅事業部 谷内でした。
温熱セミナー(後期)第一回を受講しました。
小河原建設 住宅事業部 佐藤です。
みなさん、2025年にすべての新築住宅、非住宅で省エネ適合が義務付けられることご存じですか?
新築の確認申請で、省エネの基準の適合が審査されることになります。
簡単にいうと建物の省エネルギーの基準の値が決められていて、その範囲にある建物かどうかチェックされるということです。
私の業務は主に申請関係を担当しているのですが、その中で長期優良住宅の申請等で外皮計算というのをよくするのですが、なかなか深いところまで理解ができていないので、理屈を理解するため、温熱カレッジというセミナーを受講させていただきました。
今回、第一回は温熱計算の基礎の基礎について学びました。
その中で、自分の中ですごく分かっていなかったものに、W(ワット)という単位がありました。
例えばエアコンのカタログを見ても、消費電力もW、能力もW(kW)で表現されています。また、ガラスやサッシの性能をみてもW/㎡K、、ここでもWが使われています。よく理解しないでもとりあえず使っていました。でも今回のセミナーでやっと理解できました。
なんとWには3つの意味があるそうです。
①発生する熱量~1秒間に何Jの熱量が発生するかを示す
②移動する熱量~1秒間に何Jの熱量が移動するのか
③消費される電力量~1秒間に何Jの電気エネルギーが消費されるのか
同じWなのに3つも意味が?!と驚きました。でもこれで何故実態がわからなかったのかわかりました。それがわかっただけで、大分自分の中で温熱計算が身近になってきました。
というところで、続きはまた次回。。。
つながり
みなさん、こんにちは。 中野区工務店 小河原建設 住宅事業部 設計の松永です。
いかがお過ごしでしょうか。
先日、建築関係のイベントに行った際、 埼玉県草加市の公民館のようなカフェのような施設「シェアハウス つなぐば」を知りました。
興味深かったので、皆さんにご紹介できればと思います。
この施設は、 「仕事につながる」「母親とつながる」「地域につながる」がコンセプトとなっており、 働きながら子どもと一緒に楽しめる場所を作りたいという思いからできました。
ここでは、カフェでお料理やお菓子を提供したり、ワークショップを開いたり、お店を出すこともできますし、 また、コワーキングスペースで、PC作業などすることもできます。
また、カフェには、様々な年齢の子どもがおり、子連れでカフェにくる方、カフェのスタッフの方、みんなで子どもを見守ります。
(写真には、お子さんが少ないですが、普段はいるみたいです)
私は、この「シェアハウス つなぐば」を知ったとき、何だか、羨ましく感じました。 私自身の子どもの頃は、あまり地域との交流がありませんでした。 そのためか、近所おばさんに怒られたり、駄菓子屋のおじさんとお話したり、そういう風景に憧れがあります。
最近は、便利な世の中であり、機械化される部分も増えていくと思いますが、 人と人の心の繋がりは大切にしたいです。
住宅は、家族の心と心が通う場であると思います。 お住まいになるご家族が笑顔で暮らせるような家を設計できるよう、精進していきたいと思います。
(イラスト・写真は「シェアハウス つなぐば」HPより引用しております。)
無垢材
今回は無垢材、無垢フローリングについてお話しをさせて頂きます。
無垢木材とは、天然の木からとれる1枚の板そのもののことです。
その特徴は、まず調湿作用があります。湿度が高い夏場は水分を吸収し、湿度が低いと放出します。ということは、夏は湿気を吸って膨らみ、冬は乾燥して縮んできます。
無垢のフローリングを貼ると隙間ができたりするのはこの原理となります。
そしてなによりあたたかみがあります。足や手触りもよく、寝転んでも気持ちが良いもので、いつまでも触っていたくなるような、ぬくもりがあります。 これは無垢材は熱伝導率が低いためでもあります。ある意味断熱材ですね。
無垢には表情もあります。天然の表情です。キャラクターともいうのですが、まさに1枚1枚に個性があります。
木の種類にもよりますが、濃い色の心材があり、薄い色の辺材があったり、トラフと呼ばれている虎の斑紋のような模様があったりと様々です。
辺材 トラフ
又、木目が強いもの、弱いものもあります。強いと個性が強く見え、弱いと穏やかな雰囲気になります。
木目が強い 木目がおとなしい
色も木種によって違います。明るめの色、中間色、濃いダークな色合いのもの、赤みがかっていたり、黄味がかっていたりします。
フローリングを選ぶときには、お好みの色で決められる方も多いのではないでしょうか。
濃い色 薄い色 中間色
最後に貼り方のご紹介をさせて頂きます。ある一定の空間だけ、違う貼り方をされても、個性が出てよいものです。
乱尺貼り
りゃんこ貼り
すだれ貼り
パーケット貼り
ヘリンボーン貼り
中野区の工務店 小河原建設 石田でした。
気になるフローリングはございましたでしょうか。
気密と換気と湿度
中野区の工務店 小河原建設の池田です。
先日は、断熱性能を書かせて戴きました。
断熱性能は健康と快適にとって非常に大切なことですが
断熱性能を性能表通りに効果を発揮するには
気密性能が大切になります。
高断熱でも低気密ですと熱が自由に出たり、入ったりしてしまうので
高気密にして、熱の出入りを無くすことがまず必要です。
しかし!!
高気密にしてしまうと今度は隙間が無くなりますので
室内に溜った湿気(湿度)が室温によって溜められる湿気(絶対湿度)
が違いいますが、許容値(相対湿度)を超えてしまうと結露してしまいます。
結露を繰り返すとカビが生えたり、木材が腐朽したりと
ろくなことがありません。
それを阻止する為、今度は計画換気が必要になってきます。
基本的に建築基準法で1時間当たりに建物内部の空気を半分入れ替え
なければいけないと決められています。
ですので各室に給気口を設置し、またトイレやユニットバス等で
24時間換気扇で排気をしてあげなければいけません。
気密(C値)が1.0㎠/㎡くらいであれば上記でよいと思いますが、
熱交換型第一種換気設備(給気と換気を機械で行う)の場合、
気密(C値)を0.5㎠/㎡以下が望ましいと言われています。
(日本住環境株式会社 HP 引用)
また暖房で石油ストーブやガスストーブを使用する場合も
湿気が出ます。一酸化炭素中毒の恐れもありますので
定期的な換気が必要になってきます。
従いまして、快適に過ごすためには断熱・気密・換気は
ワンセットで考える必要があります。
導入できる設備機器や技術も多岐にわたり、金額もピンキリです。
住まいづくりは間取りやデザインだけでは快適に過ごせません。
本当、断熱と気密、湿度と結露の関係は奥が深いです。
紙面の関係上、今回は分かりやすく表面的なことを書きましたが、
詳しくお聞きになりたい方は
中野区の工務店 小河原建設の池田までご連絡下さいませ!
助成金のはなし
こんにちは。
中野区工務店、小河原建設の谷内です。
2022年11月8日に住宅の省エネ化への支援強化に関する予算案が閣議決定されました。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、住宅の省エネ化の支援を強化するため、国土交通省は、高い省エネ性能(ZEHレベル)を有する住宅の新築を支援する新たな補助制度を創設。
また、国土交通省、経済産業省及び環境省は、住宅の省エネリフォーム等に関する新たな補助制度をそれぞれ創設するとともに、各事業をワンストップで利用可能とするなど連携して支援を行うとの事です。
内容は、以下となります。
①:こどもエコすまい支援事業
既設の「こどもみらい住宅支援事業」に続く補助金です。
<新築>
子育て世帯・若者夫婦世帯による住宅の新築でZEH住宅(強化外皮基準かつ再エネ除く一次エネルギー消費量▲20%以上)
→補助額100万円
<リフォーム>
1:住宅の省エネ改修
2:住宅の子育て対応改修、バリアフリー改修、空気清浄機能・換気機能付きエアコン設置工事等(①の工事を行った場合に限る。)
→上限30万円
補助金の利用には、工務店等の事業者登録が必要ですが、「こどもみらい住宅支援事業」に事業者登録されていれば、「所定の手続きにより反対の意思表示がなされた場合を除き、本事業の事業者登録の希望を有することを表明したもの」とさるそうです。
対象期間は、2022年11月8日以降に請負契約を行った物件ですが着工時期については事業者登録以降(事務局が開設されて以降)となります。事務局開設は12月中旬予定とのことです。
②:住宅の断熱性向上のための先進的設備導入促進事業等 【経済産業省・環境省】
高断熱窓への断熱改修工事に対して支援。
工事内容に応じて定額補助。(補助率1/2相当等。1戸あたり最大200万円を交付)
こちらの事業についても、「こどもエコすまい支援事業」と同じく事業者登録が必要ですが、「こどもみらい住宅支援事業」の事業者登録をされている方は基本的には自動で登録される予定です。
対象期間は、2022年11月8日以降に請負契約を行った物件ですが、着工時期は事業者登録以降(事務局が開設されて以降)です。
事務局開設予定は2023年1月予定とのことで「こどもエコすまい支援事業」と時期が異なります。
いずれの補助事業にも各種制約があり、現時点では未決定の部分や今後変更がある場合もありますが、
現在の物価高の中で住まいづくりを考える方にとっては、メリットのある話だと思います。
詳細につきましては、下記の国交省HPをご確認ください。
https://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_001119.html
小河原建設 住宅事業部 谷内
断熱性能について
中野区の工務店 小河原建設の池田です。
先日は、脱炭素、パッシブデザインと書かせて戴きました。
省エネに関して、新築では一番手っ取り早いのが断熱性能を上げることです。
断熱性能を上げるためには何をするのか!?ということですが、
天井・壁・床下のいわゆる外皮と呼ばれる家の外周部分の断熱材を
高性能な仕様にする。また窓サッシを高性能な仕様にする。
(気密性能も重要)
気密性にもよりますが、たったこれだけで劇的に断熱性能が向上します。
即ち、熱が逃げにくく、入りづらい。暖房も冷房も効率が良くなります。
断熱性能も段階的に指針が変わってきました。
昭和55年(旧省エネ基準 等級2)、平成4年(新省エネ基準 等級3)、
平成11年(次世代省エネ基準 等級4)、
令和4年(更に上位等級が定められました 等級5、6、7)と
いう具合に基準が高められてきました。
ちなみに昭和55年以前は断熱材をいれなくてもよい基準でした。
昭和55年の断熱基準と令和4年施行の基準の等級6ではどれくらい
違うかといいますと数値で言いますと1.67→0.46(小さいほどよい)
約4倍も断熱性能が違います。
エアコンでの冷暖房の年間電気代で換算しますと本当にだいたいですが、
120,000円→30,000円
(使い方や設定、電気代の単価にもよるので超概算です)
約4倍も金額が違います。また気密性能や断熱材の施工品質によっても
熱の損失が考えられるので実数値はもっと差があると思います。
数値にはキリがありませんが、東京都(断熱性能 地域区分 Ⅵ地域)では
断熱性能は等級6(HEAT20 GⅡ)
0.46w/m2・K、気密性能 1.0cm2/m2以下で
あれば十分ではないかなと思います。
WHOで室内の快適温度の指標がありますが、上記の数値を満たした
住まいは真冬に就寝時20℃あった室温が6時間後の朝、15℃程度の
室温を保っているかと思います。
詳しくお聞きになりたい方は
中野区の工務店 小河原建設の池田までご連絡下さいませ!
気密とサッシに関しては次回以降、お楽しみに!!
中野区の工務店『小河原建設』
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パッシブデザイン
パッシブデザインとは何ぞや?
簡単にいいますと、自然のエネルギーを
最大限利用し、少ないエネルギーで快適な暮らしをすること。
即ち、省エネで世界に貢献し、且つ快適な暮らしは変えない、
持続可能な社会をつくる私たちの責任を果たすと言う事なんです。
具体的にいいますと、
・断熱性能・気密性能を高め、冷暖房効率を上げる。
・夏の暑い日射を遮蔽し、冷房効率を上げる。
・自然の風を取り込み、冷房時間を減らす。
・自然光を利用して照明時間を減らす。
・冬の日射熱を利用して暖房効率を上げる
以上が主な効果です。
これを敷地の特性に合わせ、設計をしていくのです。
建物配置、軒の出、窓のサイズ、断熱性能レベル、などなど
創エネも含め、検討が必要です。
都内の限られた敷地の中では様々な制約もあり、全て
取り入れることは難しいですが、
『断熱性能を上げる』、『気密性を確保する』、
『夏の日射を遮蔽する』、『自然の風を利用する』
上記の4つは大抵の敷地で対応可能です。
我が社では敷地環境調査という敷地の特性を調査し、光の道・風の道を読み、敷地の特性を設計者が理解し、パッシブデザインしています。
費用は多少かさみますが、少しでも暖冷房時間を減らし、省エネルギーだけど快適な暮らしを実現できる。しかも次世代に対して持続可能な社会に貢献する。
素敵なことだと思いませんか!?
皆様の持続可能な社会に対応した住まいづくりを是非当社で
お手伝いさせて戴きたいです。ご連絡お待ち申し上げます。
住宅事業部長 池田
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脱 炭 素
『脱炭素』
脱炭素とは、地球温暖化の原因となる代表的な温室効果ガスである
二酸化炭素の排出量をゼロにしようという取組み。昨今、脱炭素と
聞かない日はないですよね。
日本では2050年に温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする目標を
掲げ、国や都も補助金や助成金を出し、必死で国際目標を達成しようと
している。
なぜか!?
世界では大きな理由として下記の2点が挙げられています。
・地球温暖化による気候変動
・化石燃料の資源がなくなる
その為、パリ協定(COP21)やSDG‘S、カーボンニュートラル
(排出量ゼロ)が叫ばれています。何の事やらと言う事で、
我々一般国民からしますと家庭からの排出が該当します。
日本全体としての二酸化炭素の排出量の約15%が家庭からの
排出分とのこと。 また、1世帯あたりの二酸化炭素排出量は
約4,150kg-CO2/世帯で、内訳は照明・家電製品などからが約31%、
自動車からが約26%、暖房からが約16%、給湯からが約14%と
なっているそうです。
意外と簡単にできることが多く効果が見込まれるので、
省エネが叫ばれております。
簡単にいいますと
・照明をLEDに変更する(電球から1/4削減)
・新しい家電に買い替える(10年前の冷蔵庫なら1/2削減)
・高効率の給湯器、エアコンに替える(1/3~1/4削減)
・家の性能(断熱・気密)を良くしてエネルギーロスを減らす。
※ここで工務店の出番!!
・エネルギーを創る、貯める(エネファーム、太陽光発電、蓄電池)
・燃費の良い車に替える(ハイブリット、電気、水素等)
などなど、お金はかかりますが。
日々の家庭からの排出を減らすと日本、世界が良いことになります。
次世代、次々世代に持続可能な世界を引き継ぐ責任が現世代の
私たちにはあります。
そもそもの家の性能を上げ、自然の力を利用して、省エネを図る
手法があります。
それはパッシブデザインの手法です。次回、お楽しみに。
お客様は何のために住まいを建てるのか。
『お客様は何のために住まいを建てるのか』
なぜ高いお金を払って家を建てるのか。
住宅は人生で一番高価な買い物とも言われている。
なぜ35年の住宅ローンを組んでまで家を建てるのか。
何のために!?
それはまさしく、家族の幸福の為に。これ以外にあり得ない。
そのために35年という途方もない年月の借り入れをし、人生で一番高価な買い物をする。
配偶者の為に、子供の為に、親の為に、家族の為に。
とてつもない覚悟である。そんな覚悟をもったお客様に対して工務店は真摯に応対しないといけない。お客様の人生を賭けた一大事業を工務店は覚悟をもって向き合わないといけない。
お客様の思いに対し、我々工務店は現場を大切に、丁寧に扱わないといけない。
お客様の人生を賭けた熱い思いに工務店も同じ熱量で向き合い続けない限り、
お客様にご満足戴ける住まいづくりは出来ない。
今日もお客様の思いを胸に刻み、仕事をしよう。
池田 勝樹