日曜の朝に
おはようございます。設計担当の高橋です。
梅雨に入りましたが、雨の少ない今年の梅雨ですが・・・天気に工程を左右される業種のひとつであります建築業。
今日あたりから、今週は雨がちな天気予報いよいよ梅雨らしくなるのでしょうか・・・・天気、気になります。恵みの雨は必要ですが、住まいづくりの工程も大事ですので・・・・
それでは本題に参りましょう。埼玉県ときがわ町にある慈光寺開山塔のお話の続きを・・・この開山塔以前のお題からの宝塔・宝塔の話の続きでもあります。先週の写真をご覧いただいた通り宝塔様式の開山塔です。まずは図面がありますのでご覧ください。

慈光寺開山塔図面
左:断面図、右:立面図
左の断面図を見ていただくと宝塔の下に描かれているように骨壺がおかれていましたこの開山塔はお墓なのです。この慈光寺の創設者のお墓です。元々仏塔はお釈迦様のお墓なので、下にお骨があるのは当然のことといえます。
日本の古建築図面を見て思うことは屋根が図面と実際の見え方とかなり違うのですが、いかかでしょうか、この開山塔も右側の立面図を見ると屋根・立ちが急な感じがしませんか、実際の形を良くしようとすると図面ではプロポーションのおかしい見慣れない建物になるということになるのです。そのような屋根の話、機会があれば触れてみたいと思います。
今日はこの辺で失礼いたします。よい日曜日をお過ごしください。
日曜の朝に
おはようございます。設計担当の高橋です。
梅雨に入りました。・・・薄晴れの空模様、暑くなりそうな気配・・・湿度が梅雨らしいのですが・・・今日は雨は大丈夫なのでしょうか。
ということで本題にまいりましょうか。
埼玉県編の途中、今日は新しい場所に・・・ときがわ町というところです。かつては都幾川村、隣の玉川村と合併して「ときがわ町」となりました。
位置で言えば、東松山と秩父を結んだその真ん中に位置する、山の上のお寺「慈光寺」という古刹にある、開山塔です。この慈光寺文化財の宝庫です。「法華経一品経」という国宝の装飾経を所蔵しているようなお寺なのです。
その開山塔、塔と言っても高さは5.1mしかありません。しかも、屋内にあります。覆堂の中にあり、雨ざらしになっていません。ということは全体が見えない、しかも普段は非公開なので、全体を見ることはできません。その写真をご覧ください。

慈光寺開山塔
お堂の中に安置しています。
室町時代後期・天文25年(西暦1556年)につくられた国指定重要文化財建造物になります。この塔、同寸レプリカが大宮の「埼玉県立歴史と民俗の博物館」に展示してあります。こちらのほうがいろんな方向から見ることができ、本物より実感できるかもしれません。この博物館、前川國男による設計の建物、周辺環境との調和がとてもよく私のお気に入りの建物のひとつです、こちらもお勧めします。今日はこの辺で次回は開山塔事態の説明を・・・・
それでは失礼いたします。よい日曜日をお過ごしください。
日曜の朝に
おはようございます。設計担当の高橋です。
少し雲ががった空、今日は晴れるのでしょうか?気温はさわやかでよいのですが・・・暑くならないなら外に出る気にもなりますし・・・
さて、本題に参りましょう。前回多宝塔の話で、金鑚(かなさな)神社のことから外れてしまったので、この神社の説明をひとつ。
この神社のご神体は山そのものなのです。それを表しているのは、神様の居る建物である本殿がありません。参拝者がお祓いを受ける拝殿のみでその奥には山が続いています。(写真をご覧ください)

金鑚神社拝殿の後になります。ご神体の入り口になります。
この様式は古代祭祀の名残で今では少ない神社の様式です。有名なところでは奈良県の三輪神社がこの様式の神社です。そのような「只者ではない神社」の雰囲気いっぱいの所です。埼玉県の奥、ちょっと遠いですが機会があればいかがでしょうか。
次回は新しいところ紹介いたします。
ということで、今日はこの辺で失礼いたします。よい日曜日をお過ごしください。
日曜の朝に
おはようございます。設計担当の高橋です。
先週は後出しとなりましたが、今朝は忘れずにお送りいたします。
曇り空の朝となっています、気温も高くなく清々しい空気を感じます。
この後は晴れるのでしょうか、気温は過ごし易そうな感じです。
今日は余裕がありますので本題と参りましょう。
金鑚神社多宝塔の話をしています。前回は多宝塔の形のこと触れました、四角い平面が上で円形になる他にはない建築様式をして建物であること。
今日はなぜそうなったかを・・・・触れてみます。
まず「塔」という言葉はサンスクリット語の「ストゥーパ」が語源です。この「ストゥーパ」お釈迦様のお墓のことで、お椀型を逆さにした土饅頭の形をしています。円形の形はここが起源になっています。中国にきてこの「ストゥーパ」は「卒塔婆」と表記されるようになり、「塔」と呼ばれる、仏舎利(お釈迦様の遺骸やゆかりの物)を収める建物となったのです。三重塔・五重塔も元々は仏舎利塔のひとつです。
簡単に言うとそのまるい土饅頭の上に屋根をかけたのが「宝塔」という建造物、その一例として池上本門寺宝塔の姿を見てください。

池上本門寺宝塔
いかがでしょうか?流れわかりましたか、少々強引な気もしますが、簡単に言うとこのようなことなのです。
「多宝塔」を見るとき中ほどにある、まるい部分注目してください。
ということで今日はこの辺で失礼いたします。よい日曜日をお過ごしください。
日曜の朝に
おはようございます。設計担当の高橋です。
日曜日の朝といっておきながら、既に水曜日の今日。
日曜日のこと忘れていました・・・・
日曜日は現場見学会やホームオーナー様邸訪問ツアーがあり、その後打合せも控えていたので、すっかり「日曜の朝」のこと失念していました。
楽しみにしていた方には申し訳ありません。(どのくらいいらしゃるのでしょうか・・・・)
まあ!そういうことで、また次回の日曜日ということで、失礼いたします。
日曜の朝に
おはようございます。設計担当の高橋です。
今朝は曇天の空、肌寒さも感じます。昨日はよく振りました、空気は適度な湿り気があり、天気は晴れやかではありませんが、心地良い感じがします。
さて、本題に参りましょう。先週の続きということで、埼玉県の群馬県堺にある神川町にある金鑚神社(かなさなじんじゃ)の多宝塔の話を・・・
この「多宝塔」という様式の塔は関東には珍しく、国指定重要文化財建造物の多宝塔はたしか3棟しかないかと・・・その一つがこの金鑚神社多宝塔です。この特徴は何といっても建物の中ほどにある曲線の立ち上がりがある平面円形な部分(亀腹といいます。)そこなのです!下部の四角い平面が中ほどで円形になり、また屋根で四角くなるという不思議な建物なのです。
平面が円形の建物というのは日本建築には少ないのです。円堂と呼ばれているお堂も実際は八角形や六角形なのです。よく見れば見るほど不思議な建物が多宝塔となのです。なぜそうなったかは次回に・・・・・・

金鑚神社多宝塔近景
円形になっている部分
ということでこの辺で失礼いたします。よい日曜日をお過ごしください。
日曜の朝に
おはようございます。設計担当の高橋です。
良い天気が続いたゴールデンウィークの後半最後の日の朝です。今は曇り空ですが、雨の心配はないのかと・・・今日は早々と本題の方へないりましょうか。
埼玉県の国指定重要文化財建造物の紹介をしています。今日は埼玉県の北、群馬県堺に接している神川町にある建造物になります。
金鑚神社多宝塔です。(「かなさな」神社と読みます。めったに見ない漢字ですね)多宝塔といえばお寺の建物ですが、今回は神社の多宝塔です。まずは全景をご覧ください。

金鑚神社多宝塔全景
室町時代後期 天文3年(1534)の三間多宝塔です。詳しくは次回にということで・・・
今日はあっさりめで、GWということで・・・・失礼いたします。よい日曜日をお過ごしください。
日曜の朝に
おはようございます。設計担当の高橋です。
今朝も爽やか!まぶしい日差し!ゴールデンウイークの朝にふさわしいい天気!昨日は夜になり雷がなりましたが、今日は大丈夫でしょうか・・・・きょうは久しぶりに落ち着いてブログ書いています。ということで2週間ぶりに本題へと参りましょう。
埼玉県入間市の高倉寺観音堂の続きと参りましょう。前回お堂の全景写真をお見せしましたが、軒が深すぎて軒部分の奥が暗くて見えません、その暗いところに、このお堂の特徴=禅宗様式の特徴が隠されているのです。では近づいてみましょう。

高倉寺観音堂近景
上の方から垂木は平行でなく放射状に配置されています。これが「扇垂木」。その下の木組みも「詰組」と言って柱の上だけでなく間にも木組があります。欄間も曲線の格子の「弓欄間」、側面の窓も釣鐘型の「花頭窓」、出入口扉も框を組み合わせた「桟唐戸」という造りなのです。この「」の言葉が禅宗様の特徴部分の呼び名なのです。
専門的過ぎました?引いてませんか?興味のある方はこの「」言葉を調べてみたください。ここではこれ以上深く入りませんので・・・ということで次回は別の重要文化財建造物を紹介します。
今日はこの辺で失礼いたします。よい日曜日をお過ごしください。
日曜の朝に
おはようございます。設計担当の高橋です。
さわやかな日曜!降り注ぐ太陽!・・・・まさにビューティフルサンデーといった日曜の朝。
わかる人わからない人いると思いますが・・・・・気持ちの良い日曜日です。
今日は会社でつぶやいています、これから成田東の現場見学会&大相談会10時から16時まで開催しています。
そちらの担当ということで、出かけます。
こんな良い天気ですので、ぜひ遊びに来てください。詳しくはHPイベント情報ご覧ください!
と言うことで、今日は本題までいけません、ご容赦願います。
簡単な内容でご勘弁ください。
早いですが、今日はこの辺で失礼いたします。良い日曜日をお過ごしください。
日曜の朝に
おはようございます。設計担当の高橋です。
花持ちの良かった今年の桜(染井吉野)も見納めとなりました。ただこれからは八重桜が咲きます、山吹も・・・色とりどりの花がこれからは目を楽しませてくれます。今日もかなり暖かく・・というか暑くなるのでは・・・・・
今日は本題と参りましょう。埼玉県の国指定重要文化財をご案内している途中、ひとつのセクション「川越喜多院」を終えると、他の残り県内の文化財は点在していています。それをいくつかピックアップしていきます。
今日は入間市にある高倉寺(こうそうじ)観音堂を紹介します。

高倉寺観音堂全景
こちらのお堂になります。室町前期(1333~1392)3間×3間(あくまで柱間の数で寸法単位の間ではありません)茅葺屋根の形に似せた銅板葺きの入母屋屋根のお堂です。個性的な屋根ですね。この場所、特に観光地になっているわけではないので、町中のお寺の境内に普通に建っています。最寄り駅は西武池袋線入間市駅から直線で西1km弱ちょっと遠い所にお寺はあります。
ただこのお堂なかなかのものです。関東地方における禅宗様の代表的な建造物のひとつなのです。禅宗様という鎌倉時代に出てて来た建築様式の特徴がたくさんあるお堂なのです。その説明は次回にて・・・・
今日はこの辺で失礼いたします。よい日曜日をお過ごしください。