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2025.09.29
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住宅の補助金

こんにちは
住宅事業部の佐藤です。
ここ数年、色々申請業務をしていて、補助金が増えてきていると感じます。
その背景には地球温暖化に伴い、政府が国の政策として2050年にはカーボンニュートラル(脱炭素社会)をめざす!と宣言し、その実現のために予算を投入しいるためです。また物価高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することにより、今後長期的に住み続ける子育て世帯・若者夫婦世帯等の住宅の省エネ投資の下支えを行うことでカーボンニュートラル実現を図っている為です。

◆東京都で使える主な補助金◆
★新築
◎「子育てグリーン化事業」
これは国の補助金で、毎年名前を変えては同じようなものが出てきます。全国で使えます。今年度は2つのタイプがあります。
①長期優良住宅・ZEH水準住宅
対象:18未満の子どもがいる世帯か若夫婦のどちらかが39歳以下の世帯
これは新築の子育てグリーン化事業は子育てという名がついていますので子育て世代、若世帯優遇の補助金となっています。
3期にわかれており、予算が決まっています。
補助金は財源が違う場合は基本的には併用ができるため、長期優良住宅・ZEH水準住宅は東京都のゼロエミ住宅助成金事業との併用ができます。
ただ、次に出てくるGX志向型住宅は東京都のゼロエミ住宅助成金事業は併用できないこととなっているので注意が必要です。詳細は子育てグリーン化事業のホームページをご覧ください。

②GX志向型住宅
対象:制限なし
高性能住宅(断熱等級6以上高効率な設備、再生可能エネルギーの活用
一次エネルギー消費量を大幅に削減という、カーボンニュートラルを見据えた住宅の補助金です。国の補助金なので多くの人が使うので、予算を使い切れば終了となる為、補助金のスケジュールに気を付けることが大切です。
こちらも時期は3期にわかれていますが、長期優良住宅・ZEH水準住宅の方の予算の方が多い為、早く予算がなくなり終了する可能性があります。GX志向型の住宅はZEHや長期優良住宅よりはるかに高性能住宅ですので、その分設備投資や高断熱材が必要になりますが、その分省エネでさらに創エネも備えているため、電気代やガス代はかなり安くなる為、初期投資は大きいですが、補助金などを使うことで、長い目で見ればかなりお得になると思われます。


◎「ゼロエミ住宅助成金事業」
東京都の新築用の補助金です。
水準がABCの3段階あり、各々で性能(外皮性能と、一次エネルギーの削減率)と補助金の額が違います。去年に比べてさらに高性能のランクが登場しました。
また、太陽光発電の搭載が必須になりました。ただ、北向きの屋根や、搭載できる屋根の面積によって搭載しないで補助金が取れることもあります。

★リフォーム

◎先進的窓リノベ(国)
住宅において熱の逃げる場所の半分は窓です。高性能のトリプル硝子であっても熱の伝わり方の率は壁に比べて桁がひとつ違います。そのため既存住宅の省エネ性能をあげる重要部位である窓であるため、単体で補助金が設定されています。

◎給湯エネ事業(国)
意外と消費エネルギーの高いのが給湯器。家庭から出るエネルギーの3割程度を占めます。
それを高効率の給湯器を設置することで、一次エネルギー消費量を大幅に減らすことが期待できますが、高効率給湯器は初期費用が高くなりがちでそれを普及させるために設定された補助金です。

◎既存住宅における住宅改修促進事業(東京都)
古い建物は断熱材が不十分のため、暖房、冷房の効きがわるくなるため、エネルギーを無駄に多く使います。断熱性能をあげることによって、省エネ住宅にかえるために設定された補助金です。

◎ゼロエミポイント(東京都)
特定の家電の買い替えにつくポイントです。特に15年より前の家電の買い替えにより多くのポイントが付きます。
家庭におけるエネルギーは、①家電・照明、②給湯器、③暖房という順番に多く使われており、特定の家電では10年前のモデルと最新モデルで年間消費電力量が2〜3割以上異なることも。その省エネルギー効果のために補助金が設定されています。購入店舗は登録店舗である必要があります。

 

特に新築住宅の場合は、申請時期が工事着工前であったり、対象工事前だったり、その前に性能を証明する書類を作って審査してもらうなど、時間がかかりますので、スケジュールには余裕をもって申請を行うことが大事です。また、予算を使い切れば次の年度まで待たなければなりません。その辺りのスケジュールも早め早めに確認することが大事です。建築費が高騰している昨今、これらの補助金を使ってお得に住宅を手に入れたいものです。

東京都においては、現在建っている住宅について2050年までに7割がこれから建てられる新築住宅に置き換わると言われており、そのためその住宅が省エネ住宅として地球温暖化の温室効果ガスの削減に大きく影響するため国や自治体、特に東京都は多くの補助金を設定しています。

現在、物価高で建築費は高騰しており、高止まりの様相が未だ見えないです。少し待てば下がるのではと思いたいところですが、その様相はまだ見えてこないです。
なるべく早く決断して補助金をフルに使い、新築、リフォームをするのが今の時点では一番安くできる方法なのかなと思います。

住宅建設におちて何か分からないことなどございましたらお気軽に弊社までお問い合わせください。

#中野区#工務店#小河原建設 

 

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