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2016.12.25
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日曜の朝に

おはようございます。設計担当の高橋です。

曇天の朝、見るからに寒々そうな景色・・・・曇り空は窓のガラス拭きにはよい条件らしいので手をつけてみましょうかと・・・・今年も最後の日曜日となりました。なんと次回は元旦が日曜日となるのでこの「日曜の朝に」も元朝スタートとなるのです。忘れないようにしないと…正月休みになると曜日の感覚がなくなるもので・・・・

今日は仕事もないので本題と参りましょう。

先週に引き続き埼玉県唯一の国宝建造物である妻沼歓喜院聖天堂の話です。

先週、「権現造」の建物で、しかも神社建築様式になると話をしました。この権現造は日光をはじめ東照宮で良くみられる様式なのです。始まりは久能山東照宮といわれています(もともとは禅宗寺院の開山堂とも)。久能山東照宮は徳川家康の墓所に権現という神様になった家康を祀るための建物として採用された様式、江戸時代の初期に出来た新しい様式です。三つの建物をつなげた形で使い勝手が良く、この時代以降な神社形式の主流になっていく様式です。拝殿+幣殿+本殿の平面構成。もちろん神様は本殿、参拝者は拝殿、神主は幣殿までしか行けません。

妻沼聖天堂の側面図掲載します。

妻沼聖天堂はお寺でありながらこの神社様式の形、本殿に歓喜天がいるわけです。こちらはじめは聖天宮という名前で歓喜天を祀っていたとのこと、また歓喜天はもともとインドの神様だったのです。象の頭をした神様:ガネーシャといえばわかる方も、この歓喜天、他の場所でも鳥居があったりして神様的な扱いを受けています。当時としては刺激的な容姿をしているので秘仏として扱われる場合が多く、夫婦和合・子孫繁栄祈願という現世的な祈願所としてこの形を採用したのかなと・・・・あまりはっきりしません。

ということで、話はまだまだ続きますが、今日はこの辺で失礼いたします。よい日曜日をお過ごしください。

妻沼・歓喜院聖天堂側面図

妻沼・歓喜院聖天堂側面図

 

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