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2016.09.11
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日曜の朝に

おはようございます。設計担当の高橋です。

雨模様の日曜の朝を迎えています。今日は一日こんな天気なのでしょうか・・・・今日は時間があるので久しぶりの本題に早速参りましょう。

3週間前の話となりますが、山梨県の文化財建造物の話第3弾ということで山梨市にある「清白寺仏殿」の話をしました。今日はその仏殿の内部の話を・・・

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清白寺仏殿内部  天井がスッキリしていませんか?

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正福寺地蔵堂内部 木組みが上へあがっているのがわかります

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清白寺仏殿外観

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正福寺地蔵堂外観

以前このブログにも登場した国宝建築である東京都東村山にある、正福寺地蔵堂と比較してみましょう。この正福寺地蔵堂応永14年(西暦1407)で、清白寺仏殿は応永22年(西暦1415)と、ほぼ同時期に建てられた同じ様式・禅宗様 仏殿なのです。外観は同じ形・裳階(もこし・下屋の屋根部分のこと)付きのお堂ですが、内部が違います、外部の木組み構造がそのまま内部に入り込み内部中心に向かって木組みが競り上がっていくようなダイナミックな空間を持つ正福寺地蔵堂、一方清白寺仏殿は外部の木組みが内部に入り込んでなく、簡単な構造になっています、歴史の流れからいえば中国大陸からの技術である禅宗様が日本に来て、まず基本に近い形で作ったのが正福寺、ただこれは手間がかかる、ということは工期が長く費用が掛かることになる、建築に対する費用の問題は今の昔も変わりがありません、そこを工夫したのが清白寺だったのではないでしょうか、まずは外観重視ということで、そのようなことを考えながら同じ時代・同じ様式の文化財建造物を比較してみると面白いかもしれません。ちなみに正福寺地蔵堂とほぼ同じようなお堂は教科書でも有名な鎌倉・円覚寺舎利殿です。この話もいつか・・・・・・

ということで今日はこの辺で失礼いたします。よい日曜日をお過ごしください。

 

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