東日本大震災で考えること。
設計部の佐藤です。
今日は311。そう東日本大震災があった日です。震災から4年が経ちました。各地で震災に関することが改めてクローアップされています。
私はその日栃木の実家で地震にあいました。子供がまだ小さかったので働いておらず、実家に遊びに行っていました。関東地方の最北の県なので、たぶん東京に居るより強い揺れを感じたのではないかと思います。上の子と公園にいて突然の大きな揺れ。立っているのもままらないほどの揺れを感じ、上空の電線を見ると外れてしまうのではないかと思うほど揺れていました。その後停電してしまったため、地震の被害の状況もほとんど分かりませんでした。最初の揺れは治まりましたが、地震の後も余震が続き、建物の中に居るのが怖くて子供と車の中で過ごしたりしました。なんとか大丈夫そうなので家に入っても停電でエアコンもファンヒーターも使えません。お湯も出ませんでした。幸い、建物にも被害はなく、水道は問題なく、ガスコンロは置き型の電池式、暖房も石油ストーブ、母の買い置きがあったため寒さと食事はまかなえましたが、それが無かったらと思うと、乳児と幼児が居たため大分困っただろうと思います。
東日本大震災が起こり、今後は首都直下型地震が30年以内におこる確立が70%といわれている中、設計者として何ができるのか考えると、津波のことを考えてはあの震災の状況を見ても個々の建物ではどうにもならず、都市計画レベルの話になってきてしまうと思いますが、それ以外で自分達ができることはと考えるとやはり、地震に強い建築を作ること。実家の家が何の被害もなく、そこに居られた、寒さも寝る場所も確保でき、不便ながらにも何事もなく家族が居られたことを考えると、最低限生命の安全を確保し、その後も住まいとして維持できる建物をつくることの重要性を改めて切に感じています。